シャインとシャドウ 1話8



 煌びやかなシャンデリアの元に引かれて行くと、舞踏曲の演奏は鳴り止んで、代わりに音を絞った弦楽が柔らかに大広間を満たし始めたので、オーギュスト伯爵が少し残念そうにユイリアを振り返った。
「ああ、せっかく貴女に一曲、お相手願えると思ったのですが。始まってしまったみたいですね」
 王の従者が大広間の中央をあけて、人々の注目を集めている。
 民からの献上品である国一番のブランデーを配っているのだ。その名は、クラウン・オブ・ブルックリン。
 クリスタルのショットグラスに注がれたそれを、乾杯の合図で招待客全員が飲み干して王の誕生を祝うのだ。
 その後は、王への贈り物が次々と披露されることになっている。

 二人の元にも運ばれてきたショットグラスを、ユイリアが少し戸惑いがちに手に取ったことに、オーギュスト伯爵はすぐに気づいた。
「これをいただくのは初めてなのです」
 と、ユイリアが言うと、オーギュスト伯爵はニヤリとして面白そうにユイリアを見つめてきた。
「へえ、そうですか」

 従者が鳴らす鐘の合図で、皆が一斉にグラスを掲げたので、ユイリアもオーギュスト伯爵と向き合ってグラスを掲げ、そして一気に飲み干した。
 苦くて熱い刺激が舌先から喉の奥までを通り抜けてゆく初めての感覚に、そしてユイリアはしたたか悶絶した。
「……っ! これほど、までとは」

 途端に、オーギュスト伯爵が、彼にはおよそ不似合いなはにかんだ笑顔を見せた。
「この国の貴婦人は誰でも、デビュタントのときにクラウン・オブ・ブルックリンを初めて口にするものですが、この風習の裏には、僕ら貴族男子の間にだけ伝わる秘密があるのを、おそらく貴女はご存じないでしょう」
「もちろん、存じ上げませんわ。ですが、伯爵様のご様子からするに、さぞ面白い秘密なのでしょうね」
 まだ喉にヒリヒリする熱に顔を赤らめながら、ユイリアが少し潤んだ瞳で伯爵を見上げた。
「ルーク、と」
 オーギュスト伯爵は、いちいちユイリアからルークと呼ばれたがる。呼ばれ方だけでなく、呼び方にもこだわる。シャドウではなく、ユイリアと。
 なるほど、この方は言葉の意味を重んじる方なのだと、ユイリアは思った。
「ルーク様」
 そう呼び直した声に、自然と親しみがこもった。
 伯爵は満足したように頷くと、ユイリアの手をとってそっと引き寄せた。
「このブランデーを初めて口にするデビュタントのとき、共に居る男性とは深い結びつきを得られるのです。だから、僕はいまとても光栄です」
 デビュタントとは、初めて社交界にデビューする女性のことをさす。
 白いドレスを纏い、クラウンをつけて、初めて公の舞台で男性と踊るデビュタントの舞踏会は、ブルックリンでは16歳のときに行われる。
「わたくしはもう、18になります。デビュタントとは言えませんわ」
「でも、初めてなのでしょう? 少し遅れた、デビュタントではありませんか」
 確かに、公の舞踏会で踊るのも、デビュタントの証であるブランデーを飲んだのも、ユイリアにとっては今夜が初めてだったので、なるほどそうかもしれない、とユイリアは思った。

「では、深い結びつきとは、どのような関係をさすのでしょうか。親友、兄妹、忠誠、あるいは憎悪……」
「僕たちの場合は、真心の愛だと思います。まだ直感でしかないのですが、僕は遠くない未来に、貴女に激しい恋をする予感がするのです」
 恥ずかしげもなくそのようなことを口にするオーギュスト伯爵は、ユイリアに真っすぐに見つめられても、目を逸らすことはない。
 黒くて、キラキラ優しく光る瞳には熱があり、視線が触れただけでその熱を感じられるほどだ。

「まあ、面白いことを仰るのですね」

「秘密はもう一つあって、もっともこれはジェームズ殿下が言いだしたことなのですが」
 近隣諸国からの贈り物が披露され始めたので、オーギュスト伯爵は品々がよく見える場所に移動するために、ユイリアの手をとって歩き始めた。大広間を埋め尽くす貴婦人や紳士たちの間を穏やかに縫って進みながら、ユイリアは心地よく伯爵に導かれて進んだ。
「もう一つの秘密とはなんですか?」
「あのブランデーを初めて口にしたときにデビュタントが漏らす言葉は、愛する人との初夜に口にする言葉と同じなんだとか」
「なんですって?」
「あながち間違っていないのじゃないかなと、僕も思います。――『これほどまでとは』」
 つい先ほどユイリアが口にした言葉を意味深に囁いて、オーギュスト伯爵がイタズラに笑った。

「ジェームズ殿下らしい、下品な発想ですこと。貴方様もその信望者なのですか、ルーク様」
「考察に基づいた意見です。実証する機会を僕にいただけるといいのですが」
 この言葉に、ユイリアはかすかに頬を赤らめた。
 つまり、ユイリアがブランデーを飲んだ時と同じことを、本当に初夜に言うのかどうかを試させて欲しいと、オーギュスト伯爵は暗に言っているのだ。
「貴方様とわたくしがそうなる可能性の問題については、ちゃんとお考えになりましたか?」
「もちろん。なぜなら僕は、欲しいものを手に入れることには自信がありますからね。いずれにせよ僕は、そうなるよう最善を尽くします」
 うっすらと瞳を細めてユイリアを見つめるオーギュスト伯爵の姿がユイリアには、――本物の怪盗のように見えた。

 さすがはジェームズ王子が親友と呼ぶだけのことはある。オーギュスト伯爵も自信家で、自らの欲求に素直で、純粋なのに邪悪なところがジェームズ王子にそっくりだ。
 だが困ったことに、ユイリアにとってオーギュスト伯爵はジェームズ王子よりも扱いにくかった。
 それは彼が、ユイリアに真っすぐに愛情をぶつけてくるからであるし、その愛情が純真で紳士的であることが感じられるからである。くわえて、ユイリアはこれまで男性と恋愛関係になったことがないから、自らの心中にすでに芽生え始めたオーギュスト伯爵へのかすかな期待を、どう処理すべきなのかが分からないのだった。

 一体、私はこの方に何を期待しているのかしら。
 囚われの身のような生活から助け出してくれること? それとも、愛してくれること?

 そう考えた時に、これは危険な感情だとユイリアは直感した。
 ユイリアにはやるべきことがあり、時がくれば魔女とともに去らなければならない身なのだ。使命を全うするときに、もしこの心にオーギュスト伯爵を思う花が咲いてしまったら、日の光も水も与えられることのないその花は、とても可哀そうではないか。
 それならばいっそのこと、芽が育つ前に、刈り取ってしまおう。

「貴方様のお心がもしも弱いものであれば、わたくしはとどまったでしょう。ですが、そうではない。もしわたくしに貴方様を思う気持ちが少しも芽生えていないのなら、わたくしはただ貴方様を拒めばよいだけなのですから、その時もわたくしはとどまったでしょう。けれど、そうではない」
 ユイリアはオーギュスト伯爵にとられていた手をそっと引いた。
「感情を抑え、自分の心に嘘をつくのはとても困難なことですわ。ですから、わたくしは家族のところへ戻ります」
 
 ユイリアの言葉をジッと聞いていたオーギュスト伯爵は、少し考えてから首をかしげた。
「貴女を思う僕の気持ちが本当で、貴女も僕に少なからず好意を抱いているから、あなたは僕の元から去ると?」
「はい。御機嫌よう、オーギュスト伯爵様」
 ユイリアはドレスの裾を持ち上げて恭しくお辞儀をすると、踵を返して、父や母、そして妹のオフィリアを探して歩き出した。
 後に残されたオーギュスト伯爵は呆れ顔で肩をすくめるしかない。だが忘れずに一人ごちる。
「ルーク、と」
 彼女を追いかけようとしたとき、不意に肩を突かれて振り向けば、深緑色の上衣を纏った色男がニヤニヤしていた。
「どうやらフラれたようだな。これは珍しいものを見させてもらった」
「なんのことはない、拒絶されただけだ」
「どう違うんだ?」
「少なくとも彼女は、僕に好意を抱いてくれた。けれど心と理性とは別のところにあるらしい。おそらくそれは、彼女が抱えている秘密のせいだろうが」
「どうせ難解な理屈をこねられたんだろう。相手にするのは面倒だと思うが、ルーク、お前はあれを気に入ったのか?」
「あのような理知的な女性に本当に愛されることができたら、僕は世界一幸福な男になれると思う」
 オーギュスト伯爵は、いまや遠くに歩み去ってしまったユイリアの後ろ姿を優しく見つめながら、
「教えてくれ、ジェームズ。彼女の好きなものは何かな」
 と、問いかけた。
「本と草花」
 ジェームズ王子は面白くもなさそうにそう応えたのだったが、あまりにも即答だった。――ジェームズはあまりにもユイリア公女のことをよく知っている。オーギュスト伯爵の知りえない彼女のことを、他にも? ジェームズ王子は一体どれほど知っていることだろうか。
 何とも妬ましい感情が突然に沸き立つのを感じて、だからオーギュスト伯爵は高ぶる感情の波を抑えるために静かに息を吐くと、ジェームズ王子の踵を誰にも気づかれないように素早く蹴った。
「お前のことが大嫌いになりそうだよ、ジェームズ」
「何を今さら」
 ジェームズ王子がケラケラ笑う。
 広間では、玉座の前に次々に運び出される王への祝いの品々を、他の招待客が感嘆の声を上げながら眺めている。
 宝玉の剣や、火薬、貴重な絵画の数々などは、王子や伯爵を驚かせることはなかったが、最後に運び出されてきたひと際大きなハープには声を漏らした。
「ほお、あれは見事なグランドハープだな。どこの国からのものだと思う?」
「砂漠の国、だろうな」
「どうしてわかる?」
 ジェームズ王子に問いかけられて、オーギュスト伯爵は訳知り顔で説明を加える。
「響板にクリスタリアの花模様が描かれている。あれは、砂漠の国クリスタリアの王の紋章となっている花だ」
「クリスタリアといえば、我が国とは長年の友好関係にある大国だ。なるほど、歌と踊り、とりわけ音楽芸に優れた我が国への贈り物としては、あの見たこともない大きなハープは非常に珍しく、気が利いていると言えるが……」
 そう言ってジェームズ王子が眉をしかめて目配せするので、オーギュスト伯爵も頷いた。
「47弦7オクターブのペダルつきハープを、果たしてこの国に弾きこなせる演奏家はいるかな。ブルックリンでは、あれよりも小さいサウルハープや、リラが主流だ。やれやれ、王が誰かあれを弾いてみろとか言い出したら、えらいことになるな」
 と、オーギュスト伯爵がまさに懸念したその直後、玉座に座る王が右手を上げて皆を静かにさせた。
 そしてまさしくこう言ったのだ。

「誰か、余のためにこの素晴らしいハープを奏でてみよ。是非とも今すぐに、余はこれの音を聴いてみたい」

 一瞬で、大広間は静まり返り、伯爵が懸念した通り誰も王の求めに応じて前に出る者はいなかった。
 すると王は不満を露わに足を組みかえて、プイと腕組をしてから一同を見渡した。
「今宵は、余の誕生の祝いの日であるぞ? どなたか、この求めに応じてくれようという者はないのか。誕生日なのだぞ?」
 まるで、誕生日にはどんな我がままでも許されると思っている子どものようだ。

 王の従者が慌てて2階の管弦楽団の所に駆けつけ、誰かグランドハープを弾ける者はいないかと聞いて回ったが、首を縦に触れる者はいなかった。
 招かれた貴族たちも、サウルハープやリラなら奏でたことはあっても、ペダルがついているあんなに大きなグランドハープを初見で、しかも王の御前で弾いてみようなどと思うことはできないのだった。
 ましてハープは難しい楽器だ。弦の張りの強さも、音の響き方も種類によって様々で、弾きこなすには熟練の技が求められる。

「誰かいないのか」
 王の悲しく拗ねた声が広間に響いた。

 一同が困り果て、顔を見合わせて沈黙する中、その時一人の銀色の乙女が玉座の前に音もなく進み出た。
 アロマティカの葉をその白銀の髪に巻き付けた、月の女神のように澄んだ肌色の姫君は、歩いても座っても人々の目を引いた。――彼女はシャドウと呼ばれている。
 シャドウはドレスの裾を広げ、深くひざまづいて王に頭を下げた。

「恐れながら国王陛下、わたくしで良ければ喜んでこの栄誉にあずからせていただきたいとお願い申し上げます」
「ほお、可愛いユイリアではないか。そなたが? 顔を上げよ」
 王に許しを得て、シャドウはニコやかな笑顔で王を見上げた。
「はい、陛下。ですが、この栄誉はわたくし一人にはあまりに荷が過ぎたことと存じますので、もしお許しをいただけましたらジェームズ殿下のお力をお借りしたいと思うのですが」
 シャドウの口から突然自分の名前が出たことに驚いて、ジェームズ王子が一瞬ビクリと肩を震わせた。
「もちろん、それは容易いこと。ジェームズ! どこにいる」
 父である国王に呼ばれては出て行かぬわけにはいくまい。ジェームズ王子は嫌な顔をしてオーギュスト伯爵を振り返った。
「ほら見ろ、早速のとばっちりだ。お前のせいだぞ、ルーク。ユイリアをこんな所に連れだしたりしたから」
 不満を漏らす王子の背中を、オーギュスト伯爵は表情一つ変えずに強く押した。
「早く行って来い。もう一度言うが、俺はお前のことが大嫌いだよ」

 すでに大広間の真ん中で椅子に腰かけ、ハープを傾けて肩にあてがったシャドウは、傍に進み出てきたジェームズ王子に嬉しそうに微笑みかけた。
 シャドウを見下ろす王子の灰色の目が、俺に何をしろというのだ? と囁いている。

「クリスタリアは大国ですが、決して豊かな国ではありません。雨が少なく、土地を耕すことがとても難しい忍耐と労苦の国。けれど王の庭には、特別に愛された大きな樫の木が立っていて、その木はクリスタリア建国時の希望の象徴であった、大切な木だと聞いたことがあります。このグランドハープは、まさしくその木から造られたもの。ほらここに、『希望の木』と彫られていますわ」
「なるほど」
 シャドウが指差したハープの胴裏を覗きこんで、ジェームズ王子が頷く。だが、何か文字のようなものが彫ってあるのは見えても、王子にはタリア語は読めなかった。
「これはクリスタリア国王から、わたくしたちの愛するエリア国王陛下への、何よりも尊い贈り物だと思います。ですから、わたくしが奏でるのは『砂漠の国に咲く花』。クリスタリア国への感謝と、わたくしたちの国と国との友好を願って。きっと、ジェームズ殿下が曲に合わせて素晴らしい吟遊詩を詠んでくださるはずですわね」
 天使のように微笑みながら、シャドウの白い指が低音から高音までの全ての弦を一気に撫で上げた。
 そうやって、弦の硬さ、音、響き方をシャドウは瞬時に確認したのだ。種々のハープがもつ癖に合わせて奏法を微妙に調整しなければならない。
 けれどその響きは流れるような美しいグリッサンドとなって、人々の心を驚かせた。
 まるで音の粒が真珠のように弾け零れて、大広間のシャンデリアの輝きが一層増したかのような錯覚を、その場に居た誰もが覚えたからだ。

 ペダルを踏みかえながら、シャドウは何度かグリッサンドを繰り返し、弦の音の変化を確かめた。
 やがて両手をひろげて弦の響きを抑えると、今度は静寂の中で静かに弦を弾き始めた。――砂漠の国に咲く花を。
 オーギュスト伯爵はおもわず口元に手をあてて零れる笑みを隠した。
 王の面前に立つジェームズ王子が、すらすらとシャドウ公女にまくしたてられながら表情を変えずに立っていることを、むしろ褒めてやりたいくらいだ。
 今から曲を弾くから即興で詩を詠め、とは。
 大方、一曲目からいきなりウィンナーワルツを踊らされた仕返しということだろうが。

 砂漠の国に咲く花は、クリスタリア建国のときに生まれた古い異国の曲だ。音楽好きのブルックリンでさえ、その曲を知る者は少なく、初めて聞くメロディーに皆が耳をそばだてているのがオーギュスト伯爵には分かった。
 遠い異国のとても古い曲を、この国にはまだ普及していないグランドハープで奏でるこの公女は、よほど教養が深い。
 その教養の深さを尊敬せずにはいられないが、さらに聡く、彼女はジェームズ王子に詩を詠ませることで、人々の注目が公女自身に集まらないようにしている。
 オーギュスト伯爵はますます、目の前の銀色の乙女に惹かれた。彼女の名はユイリア・ロザリンド・ハイエネス・コムストッグ公女。
 それなのにどうして、彼女はあくまでもシャドウでいるつもりなのだろうか。
 
 ジェームズ王子の詩が、透き通るハープの音色に重ねて歌われた。
『彼方へ続く、この乾いた不毛の地で耐え忍び
クリスタリアは咲く
昼は灼熱に焼かれ、夜の寒さに凍らされても
その儚げな花は枯れることなく咲く我らの希望』
 静かなメロディーを一段上げて、シャドウが口ずさんだ。
『クリスタリアよ咲け、今年も』
 するとすぐに、ジェームズ王子も声を重ねる。
『クリスタリアよ咲け、咲き誇れ。その時、我らも立とう』
 盛り上がったメロディーが、急に調べを落として、静かに紡がれ、シャドウがまた口ずさんだ。
『恵みの雨はそう遠くはないのだから』
 オーギュスト伯爵は、ハープを奏でながら歌う女性をこれほどまでに美しいと思ったことはなかった。
 シャドウが弦を止め、音の余韻を完全に打ち消したところで、
『我らもクリスタリアの花を咲かせよう』
 最後はジェームズ王子のア・カペラが強調されると、シャドウの指がまた弦をなぞり、流れるような透き通った音の粒で曲の終わりが優しく紡ぎあげられた。

 そうしてたっぷりと余韻を残して曲が終わった時、大広間は静まり返ったままだった。
 まるで、まだ曲が続いて欲しいと願って待ちわびているみたいに。実際、オーギュスト伯爵もこの美しい音楽にもっと触れていたいと思ったほどだ。
 だが、王妃に腕を突かれたエリア国王が、我に返って玉座に立ちあがり、叫んだ。

「ブラボー! 見事な詩と演奏であった!」
 王が高く上げた両手を高らかに打ちならして王子と公女に賛辞を送ったのを合図に、オーギュスト伯爵も、周囲の貴婦人、紳士連もみな口々に称賛の言葉を述べながら盛大に拍手を送った。
「砂漠の国クリスタリアと我が国ブルックリンとは、我らの息子、娘たち、孫、ひ孫の代まで末長く、いつまでも友好なものとなるであろう。他国と友好な関係を築けることは、余にとってもこの上ない喜びである」



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